はい、今回もタイトルの通りですが。
まずは、そもそも花粉症って何なの?っていうお話をできればと思います。
先日、ヨーグルトを食べ続けて花粉症が治ったというお話をしましたが、『騙されたと思ってやってみて下さい』だけでは、少し疑わしいですよね・・・・
そこで今回は、エビデンスの部分も含めたご説明ができればと思います。
まず、花粉症ってなんなの?原因とは?というところから・・・
花粉症とは体内に侵入した異物を追い出すため、また侵入を防ぐために体が異常反応を起こし、
くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒みを引き起こす身体の反応のことを言います。
その主な原因と言われているのがスギやヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、ヨモギetc・・・
などなどの花粉です。
ちなみにですが日本人の多くはスギ花粉が原因とされています。
スギは戦後日本各地で植林され後の1980年ごろから花粉を飛ばし始めたと言われています。
その頃から徐々に花粉症患者が増え続け、現在では花粉症患者が国民の42.5%にも及ぶと言われています。
凄い患者数ですよね・・・
ただ、もっと驚くのはそのパーセンテージでは無く花粉症患者の増え方です。
花粉症環境保健マニュアル2022を参考にしたデータですが花粉症患者の推移が
1998年が19.6%
2008年が29.8%
2019年は42.5%と10年置きに約10%増加しています。
今のペースでいくと2030年には国民の2人に1人は花粉症になりますね。
花粉症の症状としてのくしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみ、これらはすべて体から異物から体を守る反応になります。
この反応は体内でヒスタミンやロイコトエンが分泌されることにより起こる体の反応です。
そもそも、健康体であれば花粉が体内に侵入しようとした時に人間の粘膜で防衛されるため、花粉症の症状を起こすきっかけとなる、ヒスタミンやロイコトエンは分泌されません。
しかし、現代の日本人は排気ガスにまみれた生活環境や煙草や副流煙に含まれる化学物質・偏った食生活・乾燥による水分不足によって粘膜が弱り傷ついてしまって、粘膜が本来の防衛機能を果たせていないのです。
そこで花粉の侵入に対して粘膜の代わりににIGE抗体が出動、ヒスタミンとロイコトリンを分泌
粘膜が防衛機能を発揮しないコンディションになる、つまり花粉症になってしまったあとからは、空気を吸うごとに花粉症を異物として判別しその都度、IGE抗体が増え続け、IGE抗体がヒスタミンとロイコトエンを分泌させる、、その結果、、、
くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒みとなる訳です。
さらに遡りますと、IGE抗体に出動の命令を下しているのはTH2細胞になります。
TH2細胞の役割は全身のあらゆる粘膜で、異物の侵入を防ぐ大事な免疫細胞になります。
つまり、整理しますと、
①あらゆる環境の変化によって今までにない異物が身体に侵入しくる。
②粘膜細胞が弱まる、傷つく。
③TH2細胞が活性化し、異物と戦う為に必要以上のIGE抗体を配備する。
④IGE抗体が異物を追いだすために、ヒスタミン・ロイコトエンを分泌する。
⑤立て続けに花粉などの異物が侵入してくることによって、常にTH2細胞が活発化、IGE抗体が常に配備されている状態になり『花粉症』となります。
ここまでで何となく花粉症とは何ぞや?という事が伝わりましたでしょうか。
はい少し長くなりましたが、この一連の流れの中でどこを改善するべきかと言いますと、
②のTH2細胞の活発化を抑えることが花粉症を抑えるための肝となります。
続きはまた書きますね、次回はどうやってTH2細胞の活発化を抑えるかというお話を出来ればと思います。
では!!
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